レースに出てみませんか?(初級編)

ステップ4


ローリングスタート

カートならではのスタート方法です。
今ではカートもクラッチ付きが主流となりましたが、ひと昔前はカートと言えばダイレクトエンジンでした。
ダイレクトエンジンは停止状態からではバラつきのない公平なスタートが出来ないので、
動きながらスタートするわけです。


ダミーグリッドに整列する
決勝ではメイングリッドからスタートする場合もあります。
ここから全員押しがけでスタートするわけですが、かかりにくいエンジンやカブってしまうカートがいて、
揃ってスタートできません。

隊列復帰禁止ラインまで
コースの約3分の2あたりに「隊列復帰禁止ライン」というものが設けられます。
押しがけで失敗してもこのラインまでなら追い越しして、元いたグリッド場所に復帰することが可能です。
ここまではゆっくり走行する必要はありません。
タイヤを暖めながらある程度のスピードで走行します。
(カートを左右に大きく振るヒーティング行為は現在のレギュレーションでは禁止となっています)

隊列復帰禁止ライン以降
ここからはスローダウン走行です。
前のカートに接触するくらいに近寄って走行します。
ここでカブってしまわないようにハイニードルを絞ったり、
燃料ホースをつまんだりして燃料を薄くします。

フラッグマンの動きを見る
日章旗が振られればスタートです。
指を1本だしていれば「もう1周」のゼスチャーです。
「もう1周」であれば隊列復帰禁止ラインまで通常のペースで走行してカブリを取る。

フラッグマンが日章旗を持っていればスタートの可能性が高い。
日章旗が振られればスタートです。

ですがここで注意すべきことが一つ。
スタートラインの25m手前にオレンジラインが引いてあります。
このラインまでは「加速禁止」です。
前方集団がスタートして離れていっても自分がオレンジラインに到達するまでは加速してはいけません。

万一「ミススタート」となればもう一度やりなおしです。
オレンジライン手前で加速したカートがいた場合や、
オレンジラインの次にくるスタートラインに到達する前に
2番グリッドの選手が1番グリッドの選手を追い越した場合などがミススタートです。

隊列が整わず何回も何回もローリングした場合は赤旗中段となり、
1番グリッドと2番グリッドの選手にペナルティが与えられる場合があります。
隊列を整えるのはフロントローの責任ということです。


言葉で説明してもピンと来ないと思いますが、何回かやれば分かりますよ〜


スタート前の緊張感やバトル中のアドレナリンの分泌。
どれもこれも日常生活では味わうことはできません。

モノは試し、カート祭りから参加してみてください。