誰もが経験する
トラブル
メンテナンス編
ナットゆるみ
カートに使用されるボルトはキャップボルトがほとんど。ナットはナイロンナットになっていて振動してもゆるみにくい構造です。
しかし!それでもゆるむのです。ゆるみに気が付かずに走行していると大事な部品がポロッと・・・なんてことも。
キャップボルト(通常の六角ボルトよりも大きな力で締め付けることが出来る。)
ボルト、ナットは定期的に点検しましょう。
ボルト締めすぎ
ゆるみとは逆に締めすぎてしまう。よくやるのはエンジンマウント。しっかりと締め付けたい気持ちは分かるのですが、
エンジンマウントは比較的柔らかい材質でできておりますのでネジ山をつぶしてしまうことがしばしば。
文章では伝えられないのですが程々の締め付けでOKです。何事も適正トルクです。
フロントハブのナットはカラー(写真の指でつまんでいるリング)が軽く回る程度の締め付けでOK。
あまり強く締めると抵抗になります。
アクセルワイヤー調整
アクセルペダルを踏み込んだ位置でキャブが全開、アクセルペダルを離した時は全閉になるようにする。
その後、アイドリング調整スクリューを締め込んで若干バタフライを開ける。
これが基本的なセッティングです。アクセルワイヤーを交換した時は忘れずに調整するのですが、
エンジンを載せ換えた時、スプロケを交換したときなどは調整を忘れることがあります。
スプロケやチェーンを交換したりしてエンジン位置がずれたのにアクセルワイヤーを調整しないでいると、
おもわぬトラブルを招きますよ。
例1) アクセルペダルを踏んでいないのにキャブ側が全開になっていた。
押しがけした途端にカートが全開で走り出し、無人のカートがピットロードを駆け抜ける。
例2) アクセルワイヤーがゆるんでいて常に全閉。
例1とは逆にどれだけ押してもエンジンがかからず、ドライバーがへばる。
例3) 例1、2ほど極端にずれていなく普通に走ることができるが、アクセルが全開にならないため遅い。
例1はある意味面白いのですが、走り出したカートがぶつかる被害を考えると笑えません。
そう言えば走り出したカートを止めようとリアバンパーにしがみつき西部劇のように引きずられた人もいましたっけ・・・
アクセルを上に引っ張るリターンスプリングが外れても似たような事になります。
また、アクセルワイヤーを固定しているタイラップが外れたりして位置がずれてもアクセル開度が変化します。
ガソリンとオイルの混合比
PRDやKTなど一般的なエンジンの混合比は20:1です。
ガソリン20リッターに対しオイルを1リッターです。
その都度計算して混ぜている人は間違えないのですが、
ミックスタンクで混ぜ合わせて居る人は要注意。
目盛りを見て何も考えずにその目盛りまでオイルを入れる人がほとんどだと思うのですが、
ミックスタンクには50:1や30:1などの薄い目盛りも刻まれているので、ソコを見ながら混合油を作ると大惨事。
即エンジンブローです。