ネットオークション詐欺 その2
さて、被害に遭ってしまったものをいまさらウダウダ言っても始まりません。
解決に向けて動きましょう。
まずは詐欺であることを確定する必要があります。
迂闊に訴えを起こして「遅れたけど発送するつもりだった」とか言われても困ります。
逆に名誉毀損で訴えられる可能性もあります。
住所や名前が実在しなかった → 詐欺確定
住所や名前は実在した → 内容証明で催促(返事がない場合は訴えるよ)
内容証明に返事がない → この時点では100%ではないが被害届は出せる
さあ張り切って被害届けを出しましょう。
K察には関係書類をすべて持っていく。
振り込み明細、メールの記録、これまでの経緯を書いたメモなど。
おそらくココが最大のヤマ場です。被害届けの作成にはかなりの時間がかかります。
担当が年輩のK察官だったりしたらネットオークションの仕組みから説明しなくてはいけないかも・・・
根気よく待ちましょう。1〜2ヶ月
県をまたいだ捜査となるため時間がかかります。
1ヶ月くらいしたら捜査状況を聞いてみるのもいいでしょう。
このあたりで銀行口座から割り出した相手の本名、住所などが分かっているはず。
(教えてくれるかどうかは分かりませんが)
このあたりでK察の介入に驚いて相手から連絡があるかもしれません。
そしたら返金を求めましょう。
ちなみにK察の仕事は事件を立件し犯人を検挙することなので、
K察にとってお金の回収は二の次です。
犯人は捕まったがお金は使ってしまってもうない、というのは良くある話。
コチラの目的はあくまでお金の回収ですので立件は手段にしか過ぎません。
そもそも詐欺は立件自体が困難なケースが多く、ココに時間がかかります。
例えば今回の詐欺師がK察にこんな言い訳をしたとします。
「全額振り込む約束だったのに、半分しか振り込まないから送らなかったんだ」
こう言われてしまうとK察としては、当事者同士で話し合ってください
としか言いようがなくなるのです。K察の民事不介入って聞いたことはありませんか?
まさにこのような状況のことです。
詐欺事件は民事と刑事の線引きが曖昧なためどうしても立件に時間がかかるのです。
個人の間のお金のイザコザは「民事事件」です。
それを「刑事事件」まで持って行くにはそれなりの理由が必要です。
被害者が多数いる、被害金額が大きい、常習者だったなど・・・
ですから今回のような被害者が一人、被害金額が少額の場合は検挙まで至らないかも知れません。
とはいうものの、
K察から相手の本名、住所を教えてもらう。
K察の介入で相手をビビらせる。
この2点が達成できれば被害届の意味は十分あります。
今後は被害届の取り下げをエサに返金を求める運びになります。
最終的には民事訴訟を起こして回収する事になると思われます。
ま、これは相手の所在がはっきりしている場合のみですけど。
行方不明になっていたらお手上げです。
このように多大な労力を使っても振り込んだお金が返って来るとは限りませんし、
全額返って来たとしても労力を考えたらマイナスです。
当然、一番悪いのは詐欺師ですが、だまされる方も悪いという考えが根強いこの国は、
いつまでたっても詐欺天国です。
自分の身を守る者は自分ですよ。
オレオレ、俺だよオレ!